「カレー賢人」スプーン開発秘話【随時更新中】
第1話 「初めて神保町へ降り立つ!の巻」
2015年 はじまりの夏
2015夏、厳しい残暑の中 朝から降る雨も止みそうにない9月某日午後、神田神保町へ降り立ちました。カレースプーンの企画・製作担当として、はるばる新潟県燕市より カレー専門店への市場調査を実施するためカレー激戦区 神保町へ。
東京メトロ神保町駅の地上へ向かう階段を上る途中、降りしきる雨空を見上げるとそこにはもうカレー屋さんの看板が軒を連ねています。時は3時を回り、小腹の空く時間帯。雨の影響もあり、俯き加減で歩く通行人や、通り沿いの飲食店を時折覗き込んでいる人がちらほら。
雨の中、賢人を求めて
一層激しさを増す雨の中、まず1件目へ突撃しました。店の前に立っただけで芳醇なスパイスの香りが漂い、鼻孔をくすぐります。この飢餓感を抑えつつ、いざデビュー戦へ。思いのほか、お店の人も気前よく色々な話をしてくださいます。使用している食器の悩みや購入時期、果ては当店自慢のカレーについてまで。
次なる店へ雨の中再び移動。「止まない雨はない!」っていう名言があるが「今止んでくれ!」と心の中で叫びつつ移動となりました。2件目へ。こちらの店主も快くお話ししていただき、見聞を深めます。カウンター脇で話を聞きながら店内に目を向けると夕食前の時間にもかかわらずお客さんもチラホラ。ゴクリ…。美味しそうにカレーを口いっぱいに頬張っているのを横目に調査は続きます。
そして更に雨足が強くなる中3件目へ突撃。こちらは時間帯に関係なく行列のできる有名店で、並んでいる人に後ろめたさを感じつつ、店長さん直接聞き取りのお願いに。お忙しい中 カレーを提供する側の苦労話や食器に関するこだわりを聞かせていただきました。その後も3件くらいカレー有名店を回り、貴重な情報を得ることに成功。快く情報提供してくださったカレー専門店の皆様のお陰で「カレー賢人」は生まれたのです。
身に染みるカレーの味
その後、カレー屋さんの前に立つたびにこの上ない空腹感に見舞われていた我々は、先ほど調査に入ったカレー専門店に衝動的に飛び込み、さっそくカレーを注文。香り高い極上カレーに疲れた身体と心を癒してもらいました。こんなドタバタから、カレースプーンの製作に向けた活動が始まったのでした。
【第2話へ続く】