〜 由縁 〜
「YUEN」名前の由来
カトラリーづくりの原点からの変遷を表現すること、
そのことからYUEN(由縁)と名づけられました。
日本が作るべきカトラリーを創る
100年以上に渡って受け継がれてきた燕市のカトラリー製造。
近年では製造拠点が他国にシフトされ、一大産業である洋食器製造の火を灯し続けることが困難になってきています。
燕のカトラリー製造を未来へ繋ぐため、本プロジェクトを立ち上げました。
そのヒントは欧州のカトラリーメーカー。
時代が変わっても、世界最高と言われる洋食器ブランドは愛され続けています。
その背景には、各国の根強い食文化があります。
進化するカトラリー
日本の代表的な食具はお箸です。
お箸の源流は中国ですが、日本の食文化に適した形に進化を遂げてきました。
同様に、カトラリーも欧州の形状だけが正しいものとするのではなく、
日本の食や時代に合わせて進化する余地があるのではないでしょうか?
その進化こそが、私たちメーカーの拠り所になると考えました。
さまざまな国の料理が交わり合い、新しい食のスタイルが生まれる日本。
伝統的な日本料理に限ることなく、日本独自の進化を遂げる「食」に合った道具を目指しました。
日本で初めて洋食器がこの地で作られたあの日の気持ちに立ち帰り、
「日本が作るべきカトラリーを新たに創る」。この強い想いが込められた品です。
味わいと精巧さを合わせ持つデザインは、
職人技と機械加工の融合
機械で同じ製品を大量に作る考え方から脱却し、
つくり方に自由度を設け、独特な表情がでるように手加工との融合に挑戦しました。
職人の目、手、感覚を大切にする日本人ならではのモノ作りにこだわり、
その時にしか出会えない手作りの焼き物のようなカトラリーを実現しました。
進化を続ける食のスタイルに適した形
燕のカトラリーは西洋のカトラリー文化をベースとしてきましたが、日本料理と同様に、
西洋料理もさまざまな国の料理の影響を受け、よりモダンなものに進化をしてきました。
そのようなモダンなシーンで活躍する、またシリーズでも単品でも活躍するラインナップを揃えました。
燕のモノ作りの変遷を表現した
唯一無二のデザイン
これまでの燕の洋食器の進化の変遷を、一つのカトラリーで感じ取れるようなデザインです。
ハンドルエンド(手元)からは燕の土地で育まれた鎚起の技を表現し、
そこから徐々にカトラリーのヘッド(先)に向けて現在のカトラリー製造方法で仕上げられています。
燕の洋食器の始まりである鎚起銅器の技術、戦後には機械化が進み、
更に世界と戦える品質まで登りつめた燕の技術の変遷を感じていただけます。
「日本発祥のカトラリー」で
文化を創る
日本人だから、燕だから作ることのできる、日本の食文化を形づくる「日本発祥のカトラリー」。
この挑戦を通して、日本のカトラリー製造業界に新しい道筋が見えると信じてやみません。